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Fantastic Cafeの更新日記/CG講座/創作談義
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 誰かの小説に感想を寄せるとき、その感想は一個人のものであるが、「読者」という名の匿名であることを考えたことがあるだろうか。読者というだけで、作者にとってはどこの誰だかわからない、自分とはそれまで縁のなかった「誰か」であることに変わりはないのだ。
 いつでも自分の身分を明かした発言をする人もいるが、中には匿名性を盾にしないと発言できない人がいる。
 日常生活でだって、経験はあるだろう、無記名や匿名希望のアンケート。アレに似たことが、WEB小説を取り巻く世界にもある。
 例えそれが、普段は気に留められず身を潜めていても、いざとなったら刃を向いて襲ってくるものなのだから、作者側はいつも心しておかねばならないのかもしれない。

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 例えば、私がAという人の小説に感想を入れる。文章を書き、名前の欄にXと書く。……このXが、自分のHNやPNではなく、一時しのぎの名前であったとしたら……、それはすなわち、「匿名」であるといえる。
 匿名というのは、「自分の正体を明かさないこと」である。HNやPNも匿名の一つだが、WEB世界では本名は簡単に明かせないから、いつも名乗っている特定の名前を持っているのに、別の名前を名乗ったり、名無し発言をしたりするときが、「匿名」の状態であるといっていいだろう。

 匿名は、確かに必要だ。
 内部告発は匿名でなければなかなか出来ないことだし、お客様アンケートなどでも、正体を明かしたくはないが、訴えておきたいときは匿名を使うことがある。
 いつも本音でぶつかって、それで相手が納得するとは限らない。もし、自分の発言が変なさざなみを立てたらどうしよう、あとで仕返しされたらどうしよう、そういう背徳感が、匿名にさせる。だから、「あとで影響することはない」と言われても、「はい、そうですね」と名前を明かすものなんて、そうそういない。

 匿名が問題視されるようになったのは、2chなどの匿名掲示板のせいか。匿名ならば何を発言しても構わない、という風潮が出てきた。
 相手を傷付ける発言をしたとしても、自分の正体が明かされないのだから、痛くも痒くもない。そういう輩が少なからず存在して、時に爆弾発言をしたり、脅迫的な書き込みをしたりする。殺人予告や爆破予告なんかも、お遊び半分なのか知らんが、簡単にやるやつがいる。しかし、結果として逮捕、起訴されるのだから、匿名性なんて、案外脆弱な存在なのだと知るべきだ。IP辿れば誰が発言したことかなんて、最終的には突き止められるんだから。

 ……と、大きな事件になれば匿名の価値も薄れるが、実際身に降りかかるのは小さな事件、事象に過ぎない。IP辿ってまで突き止めなきゃいけないようなことなんが普通はおこりゃしない。
 身近で起きる匿名によるトラブルは、というと、いわゆる「荒らし」だ。
 自分のプライドをずたずたに引き裂いてくれるくせに、相手は大体「匿名」で攻めてくる。悔しいが、反論・反撃する手立てがない。もしかしたら誰もが体験している、またはこれから体験するかもしれないこの「匿名」こそが、案外厄介なのだ。

 自分の意見を言うのに、どれだけ自分の発言に責任をもてるのか。
 企業に苦情を言うのに、自分の住所氏名を明かしたことがあるか。

 殆どの日本人は、出来れば苦情は匿名で行いたいと思っているはずだ。だって、前述の通り、あとで何かあっても嫌だ、という気持ちがあるんだから。
 余計なことに巻き込まれたくない、しかし、言うことは言っておきたい。
 実に都合の良い考えだ。
 責任のある発言は、有識者に任せておけばいい。私はただの一般人だから、言うこと言っても責任取れませんから、「名無し」「匿名」でいいですよ、というわけだ。

 私も匿名でなければ発言できない場に遭遇しなかったわけじゃないし、匿名発言だってしたことはある。だけど、匿名ということは、あとで自分にプラスに働くことがあったとしても、自身の発言であったという確固たる証拠がない限り、「名無し」という名の匿名集団の発言の一つ、と捉えられていしまうのだ。
 あの時名乗っていれば、なんて、逆に思うようなことがあって、だけど、私はあの時匿名だったのだから、自分の発言でしたなんてあとで言うのは都合のいい人間だと思われるだけなんだ。改めて名乗りを上げるのはかえって失礼だ、と、そういうことがあった。

 名無しなんて、マイナス面では役に立つけど、プラス面ではちょっと損してしまう、悲しい存在だ。
 だけど、いいことをしたからと自分の正体をひけらかすのはやっぱかっこ悪い。極端にいいことも、悪いことも、名無しや匿名でなければ出来ない、人間てのはちょっとかわいそうな面も持ち合わせている。

 サイトや作品に寄せられる「荒らし」とも捉えられかねない厳しい発言だって、きちんと固定のHNやメアド、持っているサイトのアドレスを晒したうえでする人は殆どいない。見る人から見たら、「あ、こいつまたこんなところで叩きやってるよ」な~んて風に映ってしまうし、アドレスの類が添えてあれば、辿って荒らされてしまう恐れがあるからだろう。
 自分がされたくないから、相手にもしない、という原則が、匿名になることによって崩される。
 相手がどう思おうが、反撃できないように匿名という盾を構えておく。殆どの場合それは有効。だから、怖い。

 mixiなどのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)では、ログインすることで相手と接触するため、匿名を防ぐことが出来る。名無し発言も、匿名発言も出来ない。しかし、このSNSにも穴があって、荒らされたなら退会すればいい、もう一度入りたいなら別のIDを所得し、入りなおせばいいという禁じ手が存在する。失われたIDによる荒らし行為はなくなっても、新たなIDで攻撃されたなら、それが元のIDの人物と同一なのかさえ、ユーザー側には簡単にわからないのだ。

 こう見ると、匿名を防ぐ手立てなんてないに等しい。だからこそ、匿名と上手く付き合っていかなければならなくなる。

 このブログ内でも、荒らしや自演について幾度も語ってきたが、相手をこれ以上逆上させないように、なるべく真摯に対応するのが、一番だろう。
 自分がどう思ったかを、少し時間を置いて考えてみる。唐突なレスは避ける、冷静になれるまでレスしない。
 とにかく、匿名さんが何を考え、どうしてそんなことを書いたのか、ようく考えてみなければなるまい。

 匿名でなければどうしても発言できないことなんだろう。相手も、もしかしたら荒らしになるとわかっていて、もしかしたらそのつもりで、そのような発言をしたんだろう。
 極端な暴言でなければ削除できない、いや、するべきじゃない。
 余計なことをしたら、新たな火種を生むんだから。

 悔しいが、匿名には勝てない。その場限りのHN匿名者が、再び自分のとこに来るかこないか、確証もない。
 実態の見えぬ匿名に、はたしてどう対処するべきか……。

 と、ここまで必死に考えていても、目の前に現れた匿名者がどのような人物か推し量るような推理力は私にはない。相手だって、私がそんな余計なことまで悶々と考えてレスしているなんて思わないだろう。
 匿名でも何でも、寄せられた意見は大切。
 酷評だろうが罵声だろうが、何かしら心に響いた証拠なんだから、堂々としていなくちゃ。

 メアドも真のHNも示せない、匿名の読者は、こうしている間もネットの渦の中を揺らいでいる。偶々その中で自分の作品に触れて、足跡残していったんだから、「どうもありがとうございます。こんな辺境の地までご苦労様」と、ねぎらってやるべき?!
 いちいち人の意見で作風が変わるのはおかしいし、どーんと構えていた方が作者の態度としては、やっぱり、カッコいい……よね。

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