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Fantastic Cafeの更新日記/CG講座/創作談義
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 作品が仕上がり、それが、自己の満足度MAXだと、どうもそこから離れられない人が出てくる。終了して数ヶ月、数年経っても、そこから這い出せない。
 ……おいおい。あなたの思考は、まだそんなところで止まっているのか、などと、私は思ってしまう。
 きつい言い方かもしれないが、やっぱり、次々に作品を生み出してこそ物書きと名乗れるんじゃないか、なんて、ふと思う。

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 私が大好きなドラゴンボールの作者、鳥山明が、連載終了後に、こんなことを書いていた。
「……もしかしたらもう悟空とかうまくかけないかも。ちょっとかいてみましょう……。あ! まだけっこうかけますね」(1996年2月頃少年ジャンプ本誌・カラーページにて)

 この記事を読んだとき、私の中ではドラゴンボール熱が最高潮だった。なのに作者はもう「過去の作品」としてドラゴンボールを扱っていた。周囲がどう言おうと、作者の中では作品は完結し、アニメがGTへと移行して完全に作者の手から離れると、今度は全くの視聴者の一人として作品を見ていたという。
 アレほど長年にわたって読者を鷲づかみにし、未だにデータカードダスやテレビゲームの新作が出ているというのに、鳥山明は驚くほど、自作に対して執着を見せなかった。ファンにとっては信じられない出来事だ。
 
 代表作がヒットを飛ばすと、次の作品にもプレッシャーがかかってくる。
 次から次へとヒット作を生み出す作者は稀で、どちらかというと、一本のヒットをどこまで続けられるかというのが少年漫画界の実情なのだろうか。しかし、そういった周囲の期待は作家を羽交い絞めにし、新たな舞台へ飛び立つ瞬間を見失わせてしまう。週間連載であればなおさら、ただでさえ短いスパンで締め切りがやってくるのに、新しい雑誌や連載を始めることは困難であろう。きちんと予定回数で連載を終了させ、次から次へと新しい発想を生み出せる型の作者でなければ、結局ヒット作は1本限り、ということになりかねない。

 小説だって、芥川賞だの直木賞だのとっても、次の作品への期待感の割りに、ヒットが出ず、1作限りで姿を消す作家が後を経たない。そういえば、あの人は、だなんて、後々に言われるわけだ。

 面白い作品を一つ、思い切り書くのはとても大切なことだ。
 書けば書くほど思いが募り、どんどん展開してゆく。作者も読者もその世界に浸り、もっともっと、その世界の真髄まで知りたいと思ってしまう。そして、当初の予定を大きくオーバーして長巨編となって……。それはそれで、いいのかもしれない。
 しかし、問題なのはそこから。その面白い話を書き終えたとして、新たな作品を作り上げようとするとき、完結したはずの物語の呪縛から離れられるかどうかなのだ。

 前に書いた話が面白いと、読者は過度に期待してしまう。次も面白い話を作ってくれるはずだと。読者の期待に応えるために、作者も必死に言葉を紡ぐ。──そのとき、ふと、過去の栄光を思い出し、気がつくと似たような話になっていたり、また、続編を書いていたり、などということはないか。新しい世界観を構築できずに、過去の栄光に浸った作品になってしまわないか……。
 ヒット作を生み出した物書きなら、そういうことが気になるに違いない。

 しかし、思ったように筆が振るわない場合、又は、過去の作品に思い入れが深すぎ、自らの中で代表作をその作品と位置づけて疑わなくなってしまった場合は、新たな問題が勃発する。
 過去のヒット作を前面に出し、「私はこの作品の作者だ」と言う肩書きを、自ら付けてしまうのだ。
 それにより、新たな作品を生まず、代表作のみの宣伝に固執する……。大変恐縮だが、私は敢えて言う。なぜ、その代表作を超える作品を自らが生み出せるという可能性を捨ててしまうのか。

 売れっ子作家といわれる人たちは次々に新しいものを生み出す。アイディアや経験を生かし、これでもかと作品を世間に突きつけていく。その一つ一つが魅力的で、生き生きとしている。
 それは、常に高みを目指している証拠。常に「創作者」であり続ける彼らは、自分の完結させた物語では満足できないのだ。もっともっと、面白い話が作れるはずだと思うからこそ、作家として生きていけるのだと思う。

 もし、物書きという肩書きを持ち続けたいのであれば、どんどん作品を仕上げることだ。一つの作品、一つの物語に満足し、そこでとどまっている限りでは、「物書き」だなんてことは言えないのでは?
 持久力、持続力だけでは駄目だ。尽きない発想力を、読者は期待している。
 次はどんな話? どんな主人公?
 新たな感動を求めているはずの読者は、「長すぎる連載」や「続編」ばかり望んでいないのではないだろうか。

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